落語初心者が英語落語を聴きに行ってみ
【きっかけ】
Podcastで英語の勉強のためにEnglsih とかでプログラムを検索してた。
そしたら、たまたまRakugo という立川志の春さんの英語落語のプログラムを見つけた。
立川志の春さんはめちゃくちゃハイスペックな経歴の持ち主。
イェ―ル大学出て三井物産の商社マンとしてエリート街道まっしぐらだったところ、たまたま聴いた落語にはまって、仕事を辞めて立川志の輔師匠に弟子入りをしたという。
でも、全然いやみがなくて、親しみやすそうな雰囲気のあるお方。
この英語落語のプログラムがけっこう面白くて勉強になる。
一緒に出演している通訳の女性、フミカさんの英語はすごくきれいで、忌憚のないコメントも落語初心者にとって理解する手助けになる。
落語だけじゃなくて、日本の文化について議論する回もあって、こういう言い回しがあるのか~なんて英語の勉強にもなる。
ただ残念ながら、今年で配信が終わってしまったんだよね…。
でもこのプログラムのおかげで、落語に興味を持って寄席に何回か行ってみたりして落語にちょっとはまってきてる。
毎年、英語落語をやってるみたいで、いつか行ってみたいと思っててようやく行けた!!
【当日】
会場は清澄白河の深川資料館。
Shinoharu English Rakugo in Fukagawa
会場には外国人もけっこういたけど、日本人の方が多い印象。
年齢層はわりと高めかな。40代~ぐらいな感じで若い人はあんまりいなかった。
なんといっても、まくらが面白かった。
落語の本編よりもまくらの方が好きかもしれない。
ラグビーの話から始まり、国際的なジョークや小泉進次郎のいじりもあって時事ネタ満載。
2年前に小泉進次郎から英語落語を教えてくれないかってオファーを受けてたけど、結局音沙汰なくてクリステルに自分のポジションを奪われたらしい。
あと、ビールの消費量が一番多いのはチェコスロバキアなんだって。
ビールの中にハエが入った時の国民性が出るジョークを語ってて、
アイルランド人はハエをつまみあげて、ビールをはき出せっていう。
日本人は写真撮ってインスタにあげる。なるほどな。
【演目】
Liquor's gate 禁酒番屋
Manjyuまんじゅうこわい
Nezumi ねずみ
禁酒番屋は酔っぱらってる演技が上手かった。どっこいしょのとこが好き。
まんじゅうこわいは、奥さん食えねえのくだりが面白かった。
ねずみは憎めない健気な子どもがかわいらしくて好き。
本当は死神をやるつもりだったけど、台風があったのでこの時期には適さないと考えて演目を変えたと言ってたのが印象的だった。
【感想】
ほんとに淀みなく英語がすらすら出てくるし、一生懸命汗をかきながら話している姿がすごくきらきらしてた。
ひとりで2時間も場をもたせて、自分の言葉だけで笑いをとるって究極に難しいでしょ。わたしだったら2分でもいやだし無理そう。
プロの落語家さんってすごいな~。
落語きくときの個人的なツボが、噺家さんがまくら話し終わって羽織を脱ぐとき。ちょっとセクシーでよい。
全部知ってる話だったのもあるけど、ちゃんと聞き取れて笑えたのが嬉しかった。
英語の勉強になるし、日本文化の勉強にもなるので一石二鳥。
英語だと身構えてしまう人もいるかもしれないけど、聞き取りやすいのでおすすめ!
志の春さんにはぜひまた英語落語のラジオやってほしいです!!